けぶるような
薄く雲の降りたような、雨でけぶるお外を、
カーテンから顔だけ出して覗く。
大好きな歌声が傍にあって、
幸せな真夜中。
静かな夜を、すうっと深めていく。
言葉の柔らかさで君を好きになって、
目が離せなくなっていた。
メガネ越しに見える瞳は、笑うと細められて、
かっこいいと言うよりも可愛くなる。
全部、好きだった。
後悔はしてない。
過去より今を、進み続けて。
たまに飛び疲れた時の止まり木になりたかった。
何度か冗談めかして聞いたとき、
笑いながら、
やんわりと、
………でも、しっかりと、
私ではダメだと知ったから、そっと。
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