父に愛されていることを知った日

昔から、なんとなく不器用な人であることは

分かっていたけれど。

距離をとるようになってから、

本当に気持ちがわからなくなって、

このまま分からないままで

お互い過ごすのも嫌だけど

近づいて衝突するのも、また

哀しい気持ちになりそうだと思っていた。

詳細かけない事情は山程あるけれど、

神様にありがとうございますと伝えたくなるくらい、

父にはちゃんと愛されていることを実感するようなことが

あって。

俺はもうあと10年も生きればそれでいい。

と、ぶっきらぼうに話していたけれど。

取り返しがつかなくなる前に

少しでも気持ちがわかって良かった。

大人になればなるほど感情も事情も複雑化していくけれど、

シンプルに親には愛されてるって思える何かは

わりと自分の根っこにある小さな子供を

ちゃんと幸せにしてあげられる数少ない幸せのうちのひとつ。

お父さん、ありがとう。