手術後のライブ

私事ながら7月の5日に手術でした。
日帰りの簡単なものと言いながらも、やはり不安はぬぐえず。
いろいろと考えて、考えすぎて、
自分へのごほうびを励みに
仕事の皺寄せ部分も、どうにか乗り切り(たぶん)
当日も手術前、手術後とLINEで後輩からの問い合わせにも
丁寧に答えて、どうにか乗り切りました。

翌日、ドクターから「運動禁止だからね!」の一言をもらって
名古屋へ。

大雨で既に電車がヤバいことになっていることや、
下手したら帰れないことも覚悟しての名古屋行きでした。

行きは余裕をもって、近鉄で名古屋入り。
前物販に行こうか迷いつつも、松坂屋で開催していた
ジブリ関連の展示を見にいって。

いつのまにか時間がギリギリに。

言葉をテーマにしているだけあって、面白く。

写真okなスペースもありつつで、ジブリの「言葉」の力や
魅力を思う存分、楽しめた展示でした。

私もこの人の言葉で気になるものあったなぁという
寺山修司さんや加藤周一さんから、
恥ずかしながら初めて知った堀田善衛さん、
王道のシェイクスピアに
記憶に鮮烈に残る蛍の墓の野坂昭如さん。

なかでも書き留めてしまったのは寺山修司の次の言葉。
「さよならだけが人生ならば
また来る春は何だろう

はるかなはるかな地の果てに
咲いてる野の百合何だろう

さよならだけが人生ならば
めぐりあう日は何だろう

やさしいやさしい夕焼と
二人の愛は何だろう

さよならだけが人生ならば
建てたわが家は何だろう

さみしいさみしい平原に
ともす灯りは何だろう

さよならだけが人生ならば

人生なんかいりません」

心に刺さるシンプルな言葉と喚起させる感情は
柔らかくも力強いもので。
人生について改めて考えた言葉の連なりでした。



 その後向かった初めての街。
同じようなお店が並ぶ都会なのに、どこか違うのは
空気なのか、人なのか。

ライブ自体は本当に楽しくて。
地下じゃないライブハウスって新鮮。

さすがに運動禁止と言われるなかで、いつもよりかは
手も上げられず、手拍子も力強くはできず。
ジャンプはいわずもがなで。
盛り上がっている会場のなかで、前の方に行かせてもらったのに盛り上がりきれずでどこか申し訳なさを感じつつも。

このご褒美のために頑張れたのだと、あっという間の時間を
めいいっぱい楽しませてもらって、物販諦めて新幹線の駅へと向かったのでした。

名古屋は物心つく前まで住んでいた、あんまり記憶がないけど
縁のある土地。

いつも来るとナゴヤ球場に直行していた数年前と比べると訪れる回数は減ったけれど独特の文化を改めて感じさせる街だなと感じたのでした。

ライブの音を思い出しながら、ゆるり新幹線が幾度も
止まりながらどうにか新大阪に着いたときには0時をとうに
回り、タクシー待ち列へ。


後ろに並ぶ人とふとしたきっかけでお話が始まり、
気づいたら3時。
お互いの名前も知らないままで、ずっと話してたなんて
思えないほど、あっという間の時間が過ぎて。
タクシーに乗って帰ったのでした。






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