アーティストトーク 第二部 ①須田悦弘

2-①須田悦弘 《チューリップ》《雑草》

展示について:

エントランス、チケットをもぎってもらってすぐのエスカレーターを下っていくと

右手側にある、地下2階の柱の上の方にそっと設置されている。

エントランスホールからも見下ろすことができる。

雑草の位置は…探してみてください。

今回の作品について:

今回、この展覧会のために作品を作ったわけではなく、2006年の展覧会で『3つの個展:伊藤存、今村源、須田悦弘』(会期: 2006年6月27日~9月18日 )という展覧会があり、その時に作ったチューリップと雑草が展示されています。


作品を創り出すときのこと:

普段から木で植物を彫り、色を付けて、それを空間のどこかに置く。という形を取っています。須田さんご自身は「(作品自体だけでなく)その周りの空間も作品の一部と考えている=インスタレーション」という表現手法を使っているとのこと。


これまでの創作活動について:

「1993年から25年くらい、同じことをやっている。基本的にその当時から今に至るまでやってることは変わっていない、木で植物を彫って、インスタレーション(で展示)」


《チューリップ》について:

2006年に展示した場所 アレクサンダー・コールダー(カルダー)彫刻《ロンドン》の脇に展示してあります。

下見に来た時に色々と見て回ったんですが、展示場だけではなくもうちょっとほかのスペース………展示室というよりもエントランスにあたるような、そういった場所にも何かを置いてもいいんじゃないかという話を学芸員の方とした。

そして赤いチューリップに決めたんだったと思います。

展覧会の時に設置したんだけれども特に邪魔にもならないということで、今に至るまで同じ場所にあります。


《雑草について》:

それと今回、雑草という作品もあるんですけど、それも2006年の展覧会の時に設置しました。普通に木で彫った雑草なんですけど。

展覧会の時に安全上のこともあり、わりと露出したところに展示することもあります。

(そうやって展示していると)何回かに1回は壊れるということもあり、ここの美術館の学芸員の方とお話をしながら、ここの展示室の中には、壁からちょっと遠いところに電源を取るための穴みたいなものがあって。

普段は同じ素材の木で塞いであるということだったんですが、それが気になって電源コードの穴の一つを穴の大きさと同じ蓋をアクリルで作ってその中に展示した。そんなところです。


~須田さんとお客様とののQ&A~

Q. いつも会場に来るとチューリップを観てます。銀座で展覧会されたときにコインパーキングでの展示を拝見したんですが、作品と空間とが印象的で、そういった展示はもうしないんですか?(1993年「銀座雑草論」銀座1 – 4丁目パーキングメーター(東京))

A. コインパーキングでの展示では作品を展示するための、リアルカー(という展示用の箱)を作りました。木で彫った雑草が中にあるという展示でした。

(仕組みとしては)1時間300円払いながら、移動しながら見てもらうというものだったんですが、1993年に行いました。

雑草だったり、観るための箱を作るものとの差は自分の中ではあまりありません。

自分で空間をまず作る。元々ある空間に作品を置いて、空間を作る。

いまだにそういう展示をしています。ただ、外でゲリラ的には最近は行っていません。

展示場の中に箱を作って、という展示の仕方は行っています。

今年の4月にヴァンジ彫刻庭園美術館という静岡の美術館で展覧会があるんですが、

その時にはそういった空間を自分で作ってというのは出す予定はありません。

Q. 直島の家プロジェクト 椿が素晴らしい(感想)

A. お礼


~私の感想~

どーこだ!?って言いたくなるような場所にあるけど、

見つけた時にはなんか秘密にしたくなる。

で、毎回行くたびに見上げてしまう。

大好きな作品。何度見ても好きな作品。

https://twitter.com/aleajactaest_22/status/957075863601790976



(参考資料)

新作の記事:須田悦弘 ミテクレマチス ヴァンジ彫刻庭園美術館|静岡

開催期間:2018.04.22 - 10.30

ARTNAVIの記事:https://t.co/fEugy6twm0

練馬区立美術館の収蔵作品:

チューリップ/ベルリン/雑草

http://jmapps.ne.jp/nerima_art/sakka_det.html?list_count=10&person_id=161

千葉市立美術館のインタビュー記事(2010年):

http://www.beams.co.jp/special/beamingarts/20101225/index.html

Hina 2018

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