アーティストトーク 第一部 ⑥Q TAKEKI MAEDA

普段はベルリンで活躍されている、ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダさんのキュウ・タケキ・マエダさんのみが、今回来場されていました。

1-⑥《scrap book》2017

  《無題》2016

  1965年3月24日 椿近代画廊(新宿)「Big Fight展」中島寿男《盲目飛行》、

  [下]坪内一忠《キャベツ1・2》ほか

  

展示について:

B3展示の中央より少し奥のあたりに展示されており、展示室入口部分に今回の展示についての説明とその前にある台の上に《scrap book》(アーティスト・ブック/3冊組)と西山輝夫氏の撮影した写真が10枚ほど展示されています。


今回の作品が創られた経緯:

西山輝夫さんというアートおっかけの方のスクラップブックがきっかけで作成されたもの。

上崎千さんという、慶應義塾大学アート・センターの方(当時)に見せてもらいました。

そこにあるのが不自然なので、興味をもちました。アート・センターには西山さんご本人が持ち込んだものだとのこと。

六本木クロッシング 2016 (blog記事) での展示のために創られました。

 

西山さんと会うまで:

塩見允枝子さん※のインタビューに西山さんのことについて書いてあったため、国立国際美術館の学芸員・橋本さんを通じて繋いでもらおうとしましたが、同館の宮田さんは西山さんともっと繋がりがありました。

宮田さんはお父様が内科画廊という貸画廊をしていたため、卒論でその画廊についての発表を行いましたが、その展示に対してFAXで赤を入れてきたのが西山さんだったとのこと。

※塩見允枝子さんご自身の展示についてのトーク⇒2-③(更新予定)



西山さんについて:

西山さんとはオノヨーコ展『YOKO ONO:FROM MY WINDOW』(東京都現代美術館・会期:2015年11月8日(日)-2016年2月14日(日))でご一緒した。

西山さんはQさんとの会話で「私は美術の人間ではないから」という言葉を連発し、それが余計に気になるようになったとのこと。

西山さんご自身にとってはスクラップブックは、記録というよりも性格・癖の延長であるのではないか。


西山さんのスクラップブックについて:

スクラップブックには西山さん自身の撮られたお写真が現像され、貼られていた。その中から約10点をリプリントしたものが今回の展示の写真。 

それらの写真はカメラを買ったばかりの社会人の頃に、西山さんご自身の体験されたバスツアーや観覧した展示を撮ったもの。美術業界の人間ではなく、人に見せることを前提としていない写真とスクラップブックに書き込まれた記録には、美術という世界で生きなれていないぎこちなさや近づけないところを垣間見ることができます。

彼の写真は、作品自体を撮っているものもありますが、作品を見ている観客を撮影したものも数多い。


西山さんとの会話を通じて:

謙遜しているが自尊心とのジレンマがあるようじ感じられ、それを美術への抵抗ではないか。とも感じられる。

ただ、西山さんご自身からは語られなかったため、謎ではある。


~私の感想~

美術の人間ではない。の言葉を発した西山さんのお気持ちは少しわかる気がします。

私自身も美術の人間ではなく、かといって興味はあるものの、見方がわからないところも

どこかあり………。

実は今回の展示の《scrapbook》、ミュージアムショップで購入可能なので、お財布と相談しながら、購入検討中です。


⇒2月2日(金)18:30 - 19:45 

 キュウ・タケキ・マエダ アーティスト トーク memo(更新予定)


Hina 2018

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